こわいものみたさ|おすすめホラー小説の書評

ホラー小説の書評・感想をメインにご紹介

ハラハラ

【ホラー小説書評】砂の女/安部公房

砂の女 (新潮文庫) あらすじ 砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる。考えつく限りの方法で脱出を試みる男。家を守るために、男を穴の中にひきとめておこうとする女。そして、穴の上から男の逃亡を妨害し、二人の生活…

【ホラー小説書評】クリムゾンの迷宮/貴志祐介

クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫) あらすじ 藤木芳彦は、この世のものとは思えない異様な光景のなかで目覚めた。視界一面、深紅色に濡れ光る奇岩の連なりが覆っている。ここはどこなんだ?傍ら置かれた携帯用ゲーム機が、メッセージを映し出す。「火星の迷…

【ホラー小説書評】夏の花火と私の死体/乙一

夏と花火と私の死体 (集英社文庫) あらすじ 九歳の夏休み、少女は殺された。あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなくー。こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄妹の悪夢のような四日間の冒険が始まった。次々に訪れる危機。彼らは大人たちの追求から逃…

【ホラー小説書評】パラサイト・イヴ/瀬名秀明

パラサイト・イヴ (新潮文庫) あらすじ "Eve1"。 若き生化学者の永島利明にとって、それは非業の死を遂げた愛する妻・聖美の肝細胞にほかならなかった。だが彼は想像もしなかった。その正体が、≪人間≫という種そのものを覆す未曾有の存在であることを…! 第…

【ホラー小説書評】黒い家/貴志祐介

黒い家 (角川ホラー文庫) あらすじ 若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度…

【ホラー小説書評】雀蜂/貴志祐介

雀蜂 (角川ホラー文庫) あらすじ 11月下旬の八ヶ岳。山荘で目醒めた小説家の安斎が見たものは、次々と襲ってくるスズメバチの大群だった。昔ハチに刺された安斎は、もう一度刺されると命の保証はない。逃げようにも外は吹雪。通信機器も使えず、一緒にいた妻…

【ホラー小説書評】天使の囀り/貴志祐介

天使の囀り (角川ホラー文庫) あらすじ 北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたよう…

【ホラー小説書評】アンダー・ユア・ベッド/大石圭

アンダー・ユア・ベッド (角川ホラー文庫) あらすじ ある雨の降る晩。突然、僕は佐々木千尋を思い出した。19歳だった彼女と僕がテーブルに向き合ってコーヒーを飲んだこと。彼女の亜麻色の髪、腋の下の柔らかそうな肉、八重歯、透けて見えたブラジャーの色や…