こわいものみたさ|おすすめホラー小説の書評

ホラー小説の書評・感想をメインにご紹介

【ホラー小説書評】復讐執行人/大石圭

復讐執行人 (角川ホラー文庫)

あらすじ

 香月健太は33歳。3つ下の妻と5歳と6歳の娘たちと4人で横浜市郊外の住宅地に暮らし、大手家電メーカーの横浜営業所にサービスエンジニアとして勤務している。平凡でありきたりの毎日だったが、香月健太は心の底から幸せだった。あの男が現れるまでは……。明日から家族旅行へ行くという夜、事件は起きた──。

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【ホラー小説書評】パラサイト・イヴ/瀬名秀明

パラサイト・イヴ (新潮文庫)

あらすじ

 "Eve1"。

若き生化学者の永島利明にとって、それは非業の死を遂げた愛する妻・聖美の肝細胞にほかならなかった。だが彼は想像もしなかった。その正体が、≪人間≫という種そのものを覆す未曾有の存在であることを…!

第2回日本ホラー小説大賞を受賞、日本のエンターテインメントを変えた超話題作ついに文庫化!!

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【ホラー小説書評】黒い家/貴志祐介

黒い家 (角川ホラー文庫)

あらすじ

 若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに…。恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。

 

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【ホラー小説書評】雀蜂/貴志祐介

雀蜂 (角川ホラー文庫)

あらすじ

 11月下旬の八ヶ岳。山荘で目醒めた小説家の安斎が見たものは、次々と襲ってくるスズメバチの大群だった。昔ハチに刺された安斎は、もう一度刺されると命の保証はない。逃げようにも外は吹雪。通信機器も使えず、一緒にいた妻は忽然と姿を消していた。これは妻が自分を殺すために仕組んだ罠なのか。安斎とハチとの壮絶な死闘が始まった―。最後明らかになる驚愕の真実。ラスト25ページのどんでん返しは、まさに予測不能!

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【ホラー小説書評】死人を恋う/大石圭

死人を恋う (光文社文庫)

あらすじ

 (クリスマス・イヴに死のう)人里離れた山林に死に場所を求めた「僕」の前に、一台の車が現れた。やって来たのは、自殺サイトで知り合ったらしき男女6人―。彼らの最期を陰から見届けた僕は、その中の一人の美少女に目を奪われた。彼女のあどけない死に顔が、僕の冥い欲望に火をつけた…。人間の深い業を描き、戦慄の世界へと誘う衝撃の書。

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【ホラー小説書評】人を殺す、という仕事 /大石圭

人を殺す、という仕事 (光文社文庫)

あらすじ

 僕のもとにある日届き始めた一通の手紙。そこに書かれた指示に従うことで、僕の人生は驚くほど順調だった。手紙のお陰で、今後も幸福な人生が続くと信じていた。それが「殺人」を命じるまでは。従わなかった結果―母が死んだ。次は妻や娘たちの番だというのだ。あどけない少女、臨月の妊婦…僕は次次と手を血に染めていく。邪悪で美しい、傑作「暗黒小説」。

 

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【ホラー小説書評】ZOO2/乙一

ZOO〈2〉 (集英社文庫)

あらすじ

 天才・乙一のジャンル分け不能の傑作短編集その2。目が覚めたら、何者かに刺されて血まみれだった資産家の悲喜劇(「血液を探せ!」)、ハイジャックされた機内で安楽死の薬を買うべきか否か?(「落ちる飛行機の中で」)など、いずれも驚天動地の粒ぞろい6編。文庫版だけのボーナストラックとして、単行本に入っていなかった幻のショートショート「むかし夕日の公園で」を特別収録。

 

書評

乙一による色々なジャンルのショートストーリーを集めた短編集その2。

以前紹介したZOO1とは少し異なりポップな雰囲気の話が多め。とはいえグロい表現やえげつない終わり方をする話は顕在で、さすがは「乙一ワールド」といったところか。

今回も各ストーリーで「黒乙一」「白乙一」で分類していきます。

 

①血液を探せ!:?

痛みを感じない体質の資産家が、眠りから起きると腹に包丁が刺さっていて、犯人を捜す話。とにかく登場人物が変な人ばかりで、ボケ老人の医者、露骨に遺産を期待している妻、アホな息子たち…そのおかげで終始喜劇のような感覚で読める、シンプルなミステリー。

 

②冷たい森の白い家:黒!真っ黒!

カオスな話です。

奴隷のように扱われた子供が家を追い出されて山の中で暮らし、人を殺してその死体で家を作るという話。…意味が分からんですなあ(´・ω・`)

短い文章で淡々と進んでいくので、一気に読見終えることができる分、読み終わった後に「なんだこの話は…( ゚д゚ )」となること間違いなし。

 

③Closet:?

シンプルなミステリーですね。ネタバレになるので特に内容は描かないですが、白でも黒でもない普通のトリック小説です。

 

④神の言葉:黒

自分の言ったことが、どんなことでも実現される少年の話。その力を多用するあまり、どんどん取り返しのつかない状況なってしまい、最終的にはとんでもないことになってしまう。人間の闇を描いたブラックな話。

 

⑤落ちる飛行機の中で:黒

これが一番面白い。

ハイジャックされた墜落しそうな飛行機の中で行われる、セールスマンと女の全く緊張感のない会話が大部分を占める話。死ぬなら痛みを感じずに死にたい女に対して、死ぬ前に一度でもいいから高いものを売りたいセールスマンが安楽死できる薬を売ろうとする。

登場人物がみんなどこか間抜けで面白い。

 

⑥むかし夕日の公園で :黒

ものすごく短い話。不思議でちょっと怖い。

こんな人におすすめ

  • ミステリーが好きな人
  • ホラー小説初心者