こわいものみたさ|おすすめホラー小説の書評

ホラー小説の書評・感想をメインにご紹介

【ホラー小説書評】砂の女/安部公房

砂の女 (新潮文庫)

あらすじ

 砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる。考えつく限りの方法で脱出を試みる男。家を守るために、男を穴の中にひきとめておこうとする女。そして、穴の上から男の逃亡を妨害し、二人の生活を眺める村の人々。ドキュメンタルな手法、サスペンスあふれる展開のうちに、人間存在の極限の姿を追求した長編。20数ヶ国語に翻訳されている。読売文学賞受賞作。

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【ホラー小説書評】クリムゾンの迷宮/貴志祐介

クリムゾンの迷宮 (角川ホラー文庫)

あらすじ

 藤木芳彦は、この世のものとは思えない異様な光景のなかで目覚めた。視界一面、深紅色に濡れ光る奇岩の連なりが覆っている。ここはどこなんだ?傍ら置かれた携帯用ゲーム機が、メッセージを映し出す。「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された…」。それは、血で血を洗う凄惨なゼロサム・ゲームの始まりだった。綿密な取材と斬新な着想で、日本ホラー会の新たな地平を切り拓く傑作長編。

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【ホラー小説書評】夏の花火と私の死体/乙一

夏と花火と私の死体 (集英社文庫)

あらすじ

 九歳の夏休み、少女は殺された。あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなくー。こうして、ひとつの死体をめぐる、幼い兄妹の悪夢のような四日間の冒険が始まった。次々に訪れる危機。彼らは大人たちの追求から逃れることができるのか?死体をどこへ隠せばいいのか?恐るべき子供たちを描き、斬新な語り口でホラー界を驚愕させた、早熟な才能・乙一のデビュー作、文庫化なる。

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【ホラー小説書評】死者の体温/大石圭

死者の体温 (角川ホラー文庫)

あらすじ

 安田祐二は30歳。砲丸投げの元日本代表選手で、今は不動産管理会社の経営企画室に勤めるエリート会社員。ハンサムで温厚。にこやかで職場や近所での評判もよく、湘南の洒落た高級マンションに1人で暮らし、クラシック音楽とスコッチウィスキーを愛し、野良犬を可愛がり、野鳥に餌をやり、そして……次々に人を絞め殺し、下田の別荘の庭に埋めているのだった……。トラウマも動機も悪意もない史上最悪の連続大量殺人!!

 

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【ホラー小説書評】復讐執行人/大石圭

復讐執行人 (角川ホラー文庫)

あらすじ

 香月健太は33歳。3つ下の妻と5歳と6歳の娘たちと4人で横浜市郊外の住宅地に暮らし、大手家電メーカーの横浜営業所にサービスエンジニアとして勤務している。平凡でありきたりの毎日だったが、香月健太は心の底から幸せだった。あの男が現れるまでは……。明日から家族旅行へ行くという夜、事件は起きた──。

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【ホラー小説書評】パラサイト・イヴ/瀬名秀明

パラサイト・イヴ (新潮文庫)

あらすじ

 "Eve1"。

若き生化学者の永島利明にとって、それは非業の死を遂げた愛する妻・聖美の肝細胞にほかならなかった。だが彼は想像もしなかった。その正体が、≪人間≫という種そのものを覆す未曾有の存在であることを…!

第2回日本ホラー小説大賞を受賞、日本のエンターテインメントを変えた超話題作ついに文庫化!!

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【ホラー小説書評】黒い家/貴志祐介

黒い家 (角川ホラー文庫)

あらすじ

 若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに…。恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。

 

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